NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」撮影 ’13-06-13
最高視聴率22.1%を更新した大人気ドラマ「あまちゃん」のステージです。
「あまちゃん」は、東京から母の実家がある南三陸市(架空)の海沿いの街に移り住み海女さんになった天野アキが、親友でミス北鉄の足立ユイとともに地元アイドルとなるところまでが前半。
中盤は、アキが東京に単身再上京して本格的にアイドルを目指すというストーリーです。
今回のトラックステージは、GMT47の選抜メンバー「GMT5」がライブを開くシーンで使われました。
上の画像を解説しますと、「オフィスハートフル」はかつてアキが所属していた芸能事務所。太巻きの絵は社長の荒巻太一(演じるは古田新太さん)を表します。
で、「GMT47」というのは、GIMOTO=じもと=地元 という意味で、日本全国47都道府県の地元アイドルを集めたユニットです。
撮影中です。
画像はいっぱい撮ったのですが、ネタバレになるので放送日まで控えることにします。
たぶん23週で放送されると思いますので、ぜひご覧になってください。
「あまちゃん」がとうとう最終回を迎えました。
今まで朝ドラにはあまり興味のなかった私でしたが、このお仕事をいただいてから毎日欠かさず「あまちゃん」を観るようになり、最低2回は観返すという熱心なファンとなりました。
最終回は、涙、涙、涙! 2回目でも涙! 3回目でもまたまた涙!
放送のなくなった今は心に大きな穴がぽっかりと空いてしまい、「ペットロス」ならぬ「あまロス」の日々を過ごしています。(ウエンツ瑛士くんも同じことを言ってましたねー)
もう「あまちゃん」を観られないなんて、地獄だ~(涙
もう尾美としのりさんのパパやミズタクや種市先輩やストーブさんに逢えないなんて~(涙
どうかNHK様、続編を作ってくださいませ! あと薬師丸ひろ子さんバージョンの「潮風のメモリー」もリリースしてほしいです!
あ、ブログを書くのも忘れて盛りあがってしまいました。そろそろ撮影時の画像をアップしたいと思います。
これはGMT5のメンバーがマイクロバスに乗って会場に現れるシーン。
GMT5が「皆さーん、こんにちは~!」と呼びかけるシーン。
MCのあと、「地元に帰ろう」という歌が披露されます。
このシーンは、大震災に見舞われた東北の人々を励ますために開かれたライブという設定です。オンエアではほとんどがカットされ、ライブの一番盛りあがったところだけ放送されました。
23週が放送されるまではネタバレになると思い書かなかったのですが、「あまちゃん」では東日本大震災が描かれました。
ドラマは2008年から始まり、やがて2011年3月11日のその日を迎えます。
映画「潮騒のメモリー」でヒロインを演じて人気が出てきた天野アキは、東京で地震にあいます。祖母をはじめとする南三陸の人々を案じながらも、自分を騙すかのように平静を装って仕事をこなしていくなか、GMT5が大船渡市でチャリティ・ライブを開催している模様をテレビで観てしまいます。
そこで流れたのが、上のシーン。
喫茶店の店主が、「どうせ売名行為だろうけど、熱いよね!」と言うのが笑えます。
オフィスハートフルの太巻こと荒巻社長は、チャリティを行っても「偽善」というイメージを持たれてしまう損な人物です。もちろん、悪い人じゃないんだけど、損得勘定抜きで何かをやるような良い人でもありません。
そういう視点で見ると、横断幕の「オフィスハートフルは東北を応援します」という文字がなんとなくそらぞらしく見えてしまいます。でも、偽善だろうと売名行為だろうと、それで笑顔になる人がいる限り、やらないよりはやった方が良いのではないでしょうか。
震災以降、マネージャーの水口は、アキが「岩手に帰りたい」と言い出すのではないかと内心怖れていました。「俺はいま岩手と戦っている」というグチは、GMT5が岩手でチャリティを行っている様子にアキが触発されるのではないかと危惧してのことなのでしょう。
アキを東京につなぎとめるために、水口は荒巻に頼み込んでGMT5とアキの共演を企画します。しかし、皮肉なことに企画番組で歌われた「地元へ帰ろう」は、震災から3ヶ月というこの時期のアキの気持ちを決定づけます。
アキは、せっかく売れ始めていた東京を捨て、岩手に帰ることを決断したのです。
そして、物語は再び南三陸を舞台にして一気に最終話へと向かっていきます。見事なのは、これが単なる復興奮闘記に終わらず、女優・鈴鹿ひろ美と、その影武者として「潮騒のメモリー」を歌ったことでアイドルへの道を絶たれたアキの母親・春子の物語でもあって、長年秘めてきた心のシコリが見事に解消されたストーリーでもあったことです。
また面白かったのは、震災時、足立ユイがトンネル内に閉じこめられたトラウマで心を閉ざしてしまっていたところへ、チャリティで訪れたGMT5の人気を目の当たりにして、メラメラとライバル意識を燃やすシーン。ユイはそれがきっかけで、アキと再び「お座敷列車」をやる決意を固めます。
「あまちゃん」は、アイドルの存在が人間に及ぼす影響を実に巧みに描いたドラマだったと思うのです。